血液循環と食事
「水分」と「食事」のとり方は目に影響する
全身の血液循環をよくするには、「運動」と「食事」の両方が大切です。
このページでは、全身の血液循環をよくするための、この2つの方法のうち、
「食事法」ついて、解説しています。
全身の血行をよくする食事法のポイントは、以下の2点です。
- 「水分」のとり方
- 「食事」のとり方
目も「体の一部」です。体を循環している血液が「どろどろ血」の場合、とうぜん、目のなかにも、同じ「どろどろ血」が流れることになります。そうなると血行不良による眼病の危険がでてきます。
反対に、正しい水分の摂取や、正しい食事法によって、体の血液循環が改善すれば、おのずと「目の血行」もよくなるのです。
血液循環と「水分」のとり方
血液循環をよくする簡単な方法は、こまめに水分をとることです。
「どろどろ血」は、血液成分の濃度が高い状態。ですから、水分を補給することによって、かんたんに血液をさらさらにできるのです。
ただし、大量の水分を一気にとると、眼圧が上昇する危険があります。
「緑内障」にかかっている場合、悪化することがあるので要注意です。いっぺんに大量の水分をとるのではなく、1日のうち何回かにわけ、少しずつ口にふくむようにしましょう。
気をつける水分として、「カフェイン」と「アルコール」があります。
カフェインがふくまれている緑茶やコーヒー、コーラを飲むと、利尿作用が高まります。そのため、軽い脱水症状に。このとき、とうぜん、血液中の水分が少ないわけです。つまり「どろどろ血」ということ。
利尿作用があるという点では、アルコールも同様です。
カフェインやアルコールを飲むときは、水も並行してとるべきです。その場合、水道水よりも「ミネラルウォーター」がよいでしょう。
「視力回復の研究ノート」のおすすめは、「柿の葉茶」。
柿の葉には、抗酸化物質である”ビタミンC”が多くふくまれています。ビタミンCは、目の酸化をふせいでくれます。この成分が水晶体や、眼球内を循環している水分である房水に多くふくまれていると、「白内障」の予防になります。
しかも柿の葉茶には、利尿作用があるカフェインがふくまれていません。
そのため、いくら飲んでも、緑茶とは違って脱水症状はおきません。確実に、血液を「さらさら」にできるのです。
緑茶を夜飲むと、カフェインの興奮作用により、睡眠に影響します。
しかし「柿の葉茶」なら、そのようなことありません。柿の葉茶は、麦茶のかわりにもなり、おいしく飲めます。
乾燥した室内で動かないと危険!
カフェインをとること以外でも、体内の水分が不足してくることがあります。
たとえば、空調のきいた乾燥した室内にいると、皮膚から水分が蒸発していきます。こういった環境で、さきほどご紹介した、利尿作用のある「カフェイン」をとると、さらに「どろどろ血」になります。室内にかぎらず、汗がふきだす暑い屋外で、カフェインやアルコールを飲む場合でも同様です。
空調のきいた乾燥した室内で、ずっとイスに座ったままの姿勢で、足の筋肉を使わないでいると、さらに血液循環が悪くなります。足元を動かさないため、足まで行った血液が、心臓まで戻りづらくなるからです。また、イスと接触しているお尻の部分では、とくに、血液がとどこおりがちになります。
こういった状況が長時間つづくと、血液があまりに「どろどろ」になるために、短時間で「血液のかたまり」(血栓)ができることがあります。そうなると血栓が、心臓のほうへむかい、冠状動脈をふさぎ、心筋梗塞になる危険もでてきます。
以上のように、「乾燥した室内」、「長時間、同じ姿勢」、「カフェインやアルコール」という3つの条件が同時にかさなると、心筋梗塞や脳梗塞になったとしても、なんら不思議ではないのです。もちろん、血行不良による眼病の危険も出てくるわけです。
「ロングフライト症候群」(エコノミークラス症候群)がいい例です。
飛行機のなかでは身動きが取れないうえに、室内が乾燥しています。そうした環境で、カフェインがふくまれたコーヒーを何杯も飲むと危険なわけです。
このように3つの条件がそろうと、確実に「どろどろ血」になり、短時間で血栓ができる危険があります。そうなると、体の一部である「目」にも悪影響がおよぶのです。
運動するときは、かならず「水分」の補給を
そのほか、「運動中」は、汗をかくため、水分が激減します。
そのため、短時間で「どろどろ血」になりやすくなります。もし、水分をとらないまま、ずっと運動をつづけていると、非常に危険な状態になります。
さきほど述べたような、「カフェインをとりながら、乾燥した室内にいること」と同じだからです。つまり、水分が体から「急激に」出ていくいっぽう、ということ。ただ、運動中は「体を動かしている」という点だけが、室内の場合とは異なるだけです。
しかし、いくら体を動かしているとはいっても、体のなかを流れている血液は「どろどろ血」であることにかわりはありません。その結果、体に負担がかかり、運動をしているのに、かえって健康を害するということになります。
もちろん、このようなときは、目のなかにも「どろどろ血」が流れているわけで、目の血管にダメージをあたえてしまう危険があります。
このような事態にならないためには、「運動するまえ」に十分な水分をとっておくこと。そして、「運動中」にも、こまめに水分補給をし、さらに「運動後」も水分を補給することです。ここまでして、はじめて、運動をすることによって、「さらさら血」にできるのです。
血液循環と正しい「食事」の方法
血液循環をよくして、「さらさら血」にするためには、「水分」に気を配るだけではなく、「食事の内容」と「食事の仕方」にも目をむける必要があります。
「食事の内容」でいえば、動物性食品や脂、糖分のとりすぎは、血液を「どろどろ」にします。けっして、これらが”ダメ”というのではなく、むしろ必要です。あくまで、これらの「とりすぎ」が危険ということです。できるだけ偏食をなくし、バランスのとれた食事をとることが大切になります。
いっぽう、「果物」や「緑黄色野菜」を多くとると、活性酸素を撃退できます。果物や野菜には、抗酸化物質であるルテインやビタミンCが多くふくまれているからです。アントシアニンを、サプリメントからとるのもよいでしょう。
抗酸化物質をしっかりとれば、体の病気も眼病もふせぐことができます。
「白内障」や「黄斑変性症」といった眼病を予防できる、ということです。
しかし、いかに栄養価の高い食事内容であったとしても、”食べすぎたのでは逆効果”。血液を「さらさら」にするためには、なによりも「腹八分目」を心がけることが大切になります。
また、食べすぎると、腸内での処理が追いつかずに、腸内に「宿便」がたまることに。これが蓄積していくと、さまざまな病気のもとになるといわれています。もし「便秘」になると、腐敗・発酵したガスが血液に再吸収され、全身をまわることになります。全身を有害物質や毒素が循環することになるのです。
もちろん、目だけの「専用血液」はないので、とうぜん、目のなかにも、同じ血液がまわることに。”この状態は、はたしても目にいいのか?”と問えば、けっして「いい」とは言えないはずです。
以上のように、いくら栄養価の高い食事内容であっても、食べ過ぎたのでは、かえって健康を害してしまいます。腸内環境を良好にして、目の血行をよくするためには、「食事の内容」と「腹八分目」の両方が不可欠になるわけです。
ひとつ補足すれば、食物繊維が豊富にふくまれている「緑黄色野菜」なら、
たくさん食べても問題はありません。食物繊維は体に吸収されずに、排出されるからです。
しかも、大腸のなかを掃除してくれるので、腸内環境が良好になります。
また、先ほど述べたように、緑黄色野菜には、「抗酸化物質」が多く含まれているので、眼病の予防効果も期待できます。
* 以上のように、血液循環をよくする食事法を考えるとき、「水分のとり方」と「食事のとり方」という”両輪”がそなわったときに、はじめて、全身の血液循環がよくなる、というわけです。そして、そのような体内環境を維持できれば、おのずと「目の血行」もよくなっていくのです。
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